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仕事にこそ、遊びのような熱狂が必要だ。Asobicaが今、「大人なテックリード」を募集する理由

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「右に30度ハンドルを切ったら、その通りに向く。そうではなく、少し振れ幅があったほうが面白いじゃないですか」。そう言って和やかに笑うのは、株式会社Asobica(以下、Asobica)でエンジニア組織を率いる安達 司氏。

Asobicaでは顧客起点のマーケティングを支援するプラットフォーム「coorum(コーラム)」と「coorum Insight(コーラムインサイト)」の開発・運営を手がけており、「coorum」は直近1年で433%の成長率を記録しています。そして「遊びのような熱狂で、世界を彩る」というミッションのもと、エンジニアそれぞれの開発スタイルを尊重する社風を大切にしています。

今回はAsobicaで開発に向き合うエンジニアチームの働き方や会社の文化について、「coorum」や「coorum Insight」両サービスの成長に貢献してきた安達氏に聞きました。

プロフィール

安達 司(あだち つかさ)
株式会社Asobica
プロダクト開発部 部長 兼 VPoE
1989年生まれ、山形出身。大学卒業後、メーカー系SIerを経てフリーランスのエンジニアに。その後アプリ制作の仕事をきっかけに委託元の企業に入社し、正社員のエンジニアとして様々なプロダクト開発に携わる。アプリ開発部門のCTOを経験したのち、2021年8月より業務委託としてAsobicaに入社。2022年3月には正社員となる。現在はプロダクト開発部の部長兼VPoEとして、エンジニアチームのマネジメントを担当する。趣味は登山。

思いやり、配慮しあう「大人な開発組織」

――本日はありがとうございます。早速ですが、Asobicaのエンジニアチームはどのような組織なのでしょうか?

安達:「大人な開発組織」と言えるかなと思います。

――「大人な開発組織」ですか。年齢層が高いということでしょうか。

安達:年齢層が高いとも言えますね(笑)。しかし「精神的に大人」という側面が強いです。エンジニアは「イエスかノーか」という端的なコミュニケーションを好むことが多く、それは合理的なのですが、人を傷つけてしまうこともあります。シンプルであるがゆえに意図しない捉えられ方をしたり、誤解を生んでしまったり。エンジニアリングの現場では論理的、効率的であることを目指すからこそ、優しさや思いやりといった大人なコミュニケーションを大切にしたい。Asobicaのエンジニアは、そのような姿勢で開発に取り組んでいます。

――コロナ禍を経て非対面のコミュニケーションが増えた今、以前よりも気くばりや配慮が大事になっている気がしますよね。

安達:そうですね。AsobicaはフルリモートOKの環境なので、なおさらコミュニケーションにおける気遣いが大事かなと思います。ただ実際に年齢層も高いんですよ。創業6年目のスタートアップというと、20代でイケイケのエンジニアばかりがいるイメージじゃないですか(笑)? しかしAsobicaには30代から40代後半のエンジニアも多いんです。

ある程度の年齢になると様々な経験を積んでいるからこそ、その人ならではの仕事や開発のスタイルが出てきますよね。Asobicaにはそれらを尊重する風土があることが、スタートアップにしては年齢層が比較的高くなっている理由だと思っています。

また開発チームに所属するエンジニアのうち、8割近くが業務委託です。業務委託で働くメンバーが多い組織だからこそ、大人なコミュニケーションがより必要だと思っています。正社員なら「同じ船に乗って船を漕ぐ」というイメージが湧いても、業務委託だとそれが難しい場合もあるからです。

このような雰囲気の成果か、Asobicaでは3~4年と長くお仕事を続けてくれる業務委託のエンジニアが非常に多いんですよ。なかには「coorum」が完成した当初からのメンバーもいます。

――業務委託のメンバーが多いエンジニアチームのマネジメントは、大変なことも多いのではないですか?

安達:僕もはじめは同じように思っていたのですが、良い意味で裏切られました。業務委託のメンバーが、社員メンバーに引けを取らないほどのオーナーシップを発揮してくれたからです。

例えば障害が発生してしまって急に対応が必要になる場合でも、「その障害は僕が対応します。一番分かっているので」というように、業務委託のメンバーが率先して旗を振ってくれることがあります。非常に頼もしい存在ですね。

――業務委託のメンバーがそこまでのオーナーシップを持てるのは、なぜでしょうか?

安達:個々のエンジニアが「ユーザーの課題を解決したい」「価値あるソリューションを提供したい」という「プロダクト思考」を持っているからだと思います。

開発を行う際、機械の一部のネジを作っていると捉える人もいれば機械全体をみながらネジを作っている人がいるとすると、Asobicaのエンジニアたちの開発における価値観としては、後者が圧倒的に多いです。つまりプロダクト思考を持った人が多い。開発をしながら「作っているものが本当にお客様のためになるのか、ほかのお客様にも喜んでもらえるか」などの議論に発展することもあります。

――今後、Asobicaの開発では、0→1よりも1を育てるフェーズで活躍できる人が求められるかと思いますが、どのような素質を持った人が求められますか?

安達:長く使ってもらうことを前提とした技術選定をしたり、チームで開発するという観点で考えられたりすることだと思います。どうしても0→1の開発ではプロダクトや機能を完成させることに意識が強く向くがゆえに、リリース後に長く使えるかどうかは分からないという場当たり的なソースコードになりがちです。一方、1→10やその先を目指す場合、サービスを長く続けられることを視野に入れた開発を行わなければなりません。エンジニアが入れ替わっても、新しく入った人が問題なくサービスを継続できるような開発をしなければならないのです。

このように言うと大変そうに思えますが、チームやプロダクトが伸びる様子をメンバーと一緒に喜べるのは、1→10のフェーズならでは。「coorum」や「coorum Insight」をカスタマーサクセス領域におけるデファクト・スタンダードなツールとして、より多くのお客様に愛されるプロダクトにしたいと思っています。その過程でプロダクトごとのエンジニア組織も生まれてくるでしょう。「coorum」と「coorum Insight」で別のチームがあって、そこにインフラのチームが混ざるようなイメージです。今後かなり大きな挑戦ができる環境になることは間違いありません。今おそらく、Asobicaはすごく面白いタイミングだと思います。

開発言語はRubyとRuby on Rails、開発の高度化とイノベーション

――「coorum」や「coorum Insight」では、どのような開発手法が使われているのですか?

安達:「coorum」ではアジャイル開発を取り入れています。1週間ごとのスプリントを設け、最初のスプリントで特定の機能を作ってお披露目会をする。そして次のスプリントのタスクをもらって再び手を動かす、というくり返しで開発を進めています。アジャイル開発手法の良さは、困りごとをため込まないでいられるという点です。5分から15分という短い時間ですが毎日必ずメンバーと話す機会を持って進捗を確認したり、相談に乗ったりします。少なくとも24時間に1回は悩みを解消できるタイミングが訪れるというのは、安心感がありますよね。

一方で「coorum Insight」では、プロジェクトを細かいタスクに分けて管理するチケット駆動開発の手法をとっています。「coorum」に比べて事業フェーズが若く、細かな修正が多く発生するためです。

――開発言語はどんなものを使っていますか?

安達:両サービス共通で、開発言語はRubyとRuby on Railsを使っています。メンバーからは、Asobicaに入社してRubyやRuby on Railsの可能性に気づいたという嬉しい声もありました。最近入社したメンバーにRuby on Railsでの開発で5年の経歴を持つメンバーがいて、そのメンバーからも「自分が知っているよりも、もっと良い書き方があるんだと知りました」と言ってもらえたんです。

ほかにはSansanやLINEといったメガベンチャーを経験したメンバーも多数いて、皆向上心を持って仕事に向き合っています。メンバー間で刺激を与え合い、切磋琢磨しながら成長を続けられる組織。それがAsobicaだと思っています。

――「coorum」が好調の一方で、新たな課題も出てきているとお聞きしました。

安達:はい、会社や事業が成長するにつれて課題も増えてきています。例えばスタートアップのわれわれと歴史ある大企業のお客様では、求める基準が違います。そのためページの読み込みスピードや不具合の件数など、細かい部分まで厳しい目でチェックしなおさなくてはならなくなりました。今までのプログラムをより良いものに書き換えたり、パフォーマンスを重視したコーディングを実現したりといった対応が急務になっているのです。

それに伴い、エンジニア組織を率いて技術面のマネジメントを行うテックリード人材の必要度が増しています。優秀なエンジニアがいて、「coorum」や「coorum Insight」というプロダクト単位のマネジメントができる人材がいる。加えてエンジニアチーム全体の技術をマネジメントしてくれる人がいれば、Asobicaはもっと強くなれるはずです。両サービスの開発がスムーズに進み、すばやく機能提供できるようになる。新規事業などのイノベーションも生まれやすくなると思います。

――テックリードは選ばれたリーダーというイメージがあります。やはり募集人数は1名のみなのでしょうか?

安達:確かに大企業だと、テックリードは多くいらっしゃらないのが普通ですよね。その結果「あの人が辞めないとテックリードになれない」という退職待ちが発生することもあると思います。ですが、それって不毛じゃないですか。やる気と適性がある人がいるなら、その人がテックリードにならないともったいない。

Asobicaではポジション数への考え方も柔軟なので、テックリードは必ずしも1名とは限りません。絶対的な評価でその人を見られるし、情熱があれば夢が叶う。それがスタートアップの魅力ですよね。

すべての経験はムダじゃない。そう思えたのは、Asobicaと出会えたからこそ

――スキルの高いエンジニアは、会社にどんなことを求める傾向にあるのでしょうか?

安達:エンジニアって経験を積むと、「最新の開発手法を試せる職場に行きたい、日本を代表する企業のプロダクトを作りたい」と考えると思っていました。しかし最近、優秀なエンジニアたちを見ていると、意外とそうでもない気がしてきました。風通しが良くて、長く働ける職場かどうか。一緒に働く人たちを信頼し、尊敬できるかどうか。結局はそこにたどり着くのかもしれません。

僕はAsobicaのカルチャーや雰囲気が何より好きなんです。何かを仕向けられたり強要されたりしないのに、チームとしてまとまっている。その軸になっているのがプロダクト思考だったり、「遊び心」や「大人な開発組織」への共感だと思っています。みんなが自分の意思でチームの一員になっているから、チーム全体の雰囲気も明るくなる。飲み会をしようと声が上がれば、フルリモートなのに遠方から集まることもありました(笑)。そういう日頃のコミュニケーションも、業務のときの団結力につながっているのかもしれませんね。

――縛られないのに団結している。まさに理想的なチームのあり方ですね。

安達:そうですね。僕は他のスタートアップでも勤めた経験があり、フリーランスや業務委託としても経験してきました。それぞれで取り組んでいた業務は別のものだと思っていたのですが、Asobicaに入社してから、過去の知見が役に立っていると感じる瞬間が増えました。それもきっと自由度の高い社風のおかげ。「点と点がつながるって、本当にあるんだ」と驚きましたし、嬉しくもありました。どんな経験もムダじゃない。そう思えたのは、Asobicaと出会えたからだと思っています。

――これからのキャリアに悩むエンジニアに、メッセージをお願いします。

安達:仕事選びや会社選びって、ときとして人生を左右したりしますよね。でも、たしかな答えは誰も知らないんです。それなら自分の直感を信じてみるのも良いのではないでしょうか。

僕も正社員としてAsobicaに入るとき、すごく悩みました。丁寧なオファーをいただき業務や社風にも魅力を感じる一方で、前職でお世話になった大先輩のいる会社に行くという選択肢も捨てきれなくて。どっちに行ったら成功するんだろう? どっちに行ったら幸せになれるんだろう? ……悩んでも悩んでも自分では決めきれなくて、タロット占いに行ったんですよ。そうしたら結果は「どっちに行ってもツラい」。ひどくないですか(笑)?

でもそのときやっと、諦めがついたんです。結局は、腹をくくって決めた道を自分の力で正解にするしかないんだなって。

エンジニアの数だけキャリアがある。その中でもAsobicaは自分の可能性を試してみたい人、新しい挑戦をしてみたい人にピッタリの会社です。悩んでいるなら一度、Asobicaでのキャリアに賭けてみませんか。あなたのスキルと情熱が生きる環境がきっとあるはずです。

編集後記

Asobicaが掲げる「大人な開発組織」。その正体は、思いやりあるコミュニケーションを大切にする紳士的なエンジニア集団でした。どんなプロダクトも、開発・運営しているのは「人」に他なりません。Asobicaのこうしたコミュニケーションスタイルや開発におけるチームワークが、「coorum」の好調につながっているのだと感じました。プロダクトの成長とともに、今後さらに拡大していくであろうAsobica。テックリードは、その鍵を握る重要なポジションです。エンジニアとしてさらにスキルを高めたい、プロダクト開発をリードしたいという方には、ぜひ挑戦してみていただきたいと思います。

取材/文:株式会社Tokyo Edit
撮影:高木 成和

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