Podcast番組 #23 | やめ太郎さんに、会社員としての仕事と個人活動について聞いてみた

『エンジニアストーリー by Qiita』は、「エンジニアを最高に幸せにする」というQiitaのミッションに基づき、エンジニアの皆さまに役立つヒントを発信していくPodcast番組(無料・登録不要)です。
毎回、日本で活躍するエンジニアの方々をゲストに迎え、キャリアやモチベーションに関するお話をしていただきます。

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今回の記事では、前回に続き、株式会社ゆめみの無職やめ太郎さん(以下、やめ太郎)をゲストにお迎えした3回目の配信模様をご紹介します。

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様々な挑戦に立ち向かいながら、1人のエンジニアとして成長を目指すやめ太郎さんに、会社員としての仕事と個人活動についてお聞きしました。
会社員としての業務と個人のアウトプット活動をどのように両立させているのかについて語られています。エンジニアを目指す方や現在エンジニアとして働いている方も是非ご覧ください!

【番組ホスト】

清野 隼史 / Qiita株式会社
内定者アルバイトを経て、2019年4月にIncrements株式会社(現 Qiita株式会社)へ新卒入社。Qiita Jobs開発チーム、Qiita開発チームでプロダクト開発や機能改善等を担当。2020年1月「Qiita」のプロダクトマネージャーに就任。

 

【出演者ゲスト】

無職やめ太郎(本名) / 株式会社ゆめみ
30歳からJavaScriptの勉強を始め、異業種からプログラマに転身。2019年より株式会社ゆめみに所属。現在はコーポレート・エンジニアリングチームに所属し、社員向けWebサービスのフロントエンド開発を行っている。
関西型言語を駆使した技術記事をQiitaに投稿している。

テーマ「会社員としての仕事と個人活動〜ゆめみの10%ルールとアウトプット〜」

清野:本日のゲストをご紹介します。株式会社ゆめみの無職やめ太郎(本名)さんです!

やめ太郎:皆さんこんにちは。株式会社ゆめみのフロントエンドエンジニアの無職やめ太郎です。よろしくお願いします!

清野:よろしくお願いします。
前回までは、やめ太郎さんと30代実務未経験から株式会社ゆめみ(以下、ゆめみ)に転職するまでの話や、エンジニアの情報発信と個性についてお伺いしてきました。
今回は、「会社員としての仕事と個人活動」というテーマでいろいろお話ししていきたいと思います!

ゆめみの10%ルール

清野:アウトプット活動や制作活動について、仕事の中でそれらをどのように個人活動として両立させるか結構悩む方が多いと思います。私たちエンジニアも、そうしたことについても考えながら過ごしていますが、やめ太郎さんは何か意識して取り組んでいることはありますか?

やめ太郎:そうですね。基本的には、Qiitaに書きたいなっていう技術的なネタが思いついた時に書くっていうだけで、そこまで意識はしてないですね。でも、ゆめみには10%ルールっていうのがあるので。

清野:10%ルールですか?初めて聞きました。

やめ太郎:大体1ヶ月に20日間ぐらい仕事をすると思うんですけど、その10%なので約2日分ですね。1ヶ月に2日分は仕事と関係ない、自分のやりたい研究やアウトプットをしていいよっていう10%ルールというものがあります。

清野:なるほど。それは何をしていてもいいんですか?

やめ太郎:基本的にはそうですね、でも、遊んでいいよとか休んでいいよってわけではなくて、何か仕事に関わりそうな勉強や研究、アウトプット活動でもいいよみたいな感じですね。今日は午後は10%ルールを使って、Qiitaの記事書きますとSlackで宣言して、 仕事中にも記事を書いたりとかできるのでやりやすいですね。

清野:そうなんですね!エンジニアの業務に関わるところであれば、自由に何をしてもいいということですね。

やめ太郎:そうですね。エンジニアの業務と関係ないような個人のプライベートノートを書くとかもしていますけど、特に何も言われなかったですね。

清野:ゆめみの10%ルールは、とても魅力的だなと感じました。そういったルールを導入しているのには、理由や目的があったりするのでしょうか?

やめ太郎:多分もともとGoogleなど他の企業がやっていた10%ルールや20%ルールを、ゆめみも取り入れただけかなと思っています。

清野:なるほど。自由に学んだことが結果として会社やプロダクトに還元されるということなんですかね。

やめ太郎:そうですね。社員の方々が、仕事中にアウトプットに時間を割くことで、給料を得ている時間を有効に活用できています。ノートを取ったり、Qiitaに記事を投稿したりすることでアウトプットが活発になり、会社の宣伝効果にも繋がっているみたいです!

清野:そうなんですね!もし仕事の中でネタを思いついたら仕事の中でやるし、休日に思いついたものがあればそのタイミングでやってらっしゃるって感じなんですか?

やめ太郎:そうですね。

個人のアウトプットと会社のアウトプットの関係

清野:ゆめみの10%ルールは、仕事としてアウトプット活動ができるとおっしゃっていたと思うんですが、 そのアウトプットは会社としてのアウトプットになるわけではないんですか?

やめ太郎:そうですね。基本的に何か記事を書いてくれとも言われたこともないですし、全くもってプライベートでやってる感覚ではありますけど、 一応株式会社ゆめみの無職やめ太郎とTwitterやQiitaでも名前を出しているので、反社会的な発言とかはしないようにぐらいしか意識はしていないですね(笑)

清野:そうなんですね。あくまでも個人の活動としてアウトプットをしていらっしゃるしっていう感じなんですね。
本当に個人でアウトプット活動をするときとゆめみに所属してからとでは、緊張感や考えないといけないことなどは変わりましたか?

やめ太郎:一応会社の名前が出ているので、間違った記事とかは書かないようにという気持ちが少しくらいは強まってるかもしれないですね。でも、変わったことはそれぐらいです。

清野:それ以外は基本的にモチベーションとか変わらずという感じなんですかね。

やめ太郎:僕の場合はそうですね。

清野:その中で、やめ太郎さんにQiitaを選んでアウトプットし続けてくださってもらえてるのは非常にありがたいなと話を聞いて改めて思いました。ありがとうございます。

やめ太郎:ありがとうございます。

ゆめみでの業務内容

清野:10%ルールでアウトプット活動を仕事の中でしているとお話があったと思うんですけど、逆に90%の業務内容についてもお伺いしてみたいなと思っています。やめ太郎さんは具体的にゆめみでどういう業務をしているんですか?

やめ太郎:ゆめみに入ってから4年ぐらい経つんですけど、最初の3年ぐらいは受託開発をしていましたね。クライアントの企業さんが作りたいものを一緒に作っていくお手伝いをするプログラマのような仕事をしてました。
でも、プログラミングだけではなく要件定義やデザインの段階からエンジニアもミーティングに駆り出されて、クライアントさんと一緒に要件定義やデザインのレビューをしたりみたいなことをやってました。

清野:そうなんですね。

やめ太郎:最近は、コーポレートエンジニアリングチームというチームに移籍して、主に社内向けのウェブサイトや社員情報の登録などを管理するツールの開発に携わっています。あとは、ゆめみの公式Twitterアカウントの運用もしていますね。

清野:アカウントの中の人はやめ太郎さんだったんですね!

やめ太郎:そうなんです。2人体制でやっているので、真面目なお知らせみたいなツイートは全て、もう1人の方が発信してくれています。大喜利やネタツイートみたいなのは、大体僕がやってますね。

清野:そうなんですね。正体がわかりました。ありがとうございます!

社内ツールの開発

清野:業務内容について話があったと思うんですけど、ゆめみでのお仕事はさまざまな会社と協力してプロダクトを作っていくところがメインなのかなという印象を受けました。
ただ、コーポレートエンジニアとしての具体的な業務内容や、どんなツールが必要になるのかみたいなところを、業界的な観点から詳しくお聞きしたいです。

やめ太郎:ゆめみの代表の片岡は、仕組みをハックして会社の社員の動きを活発にさせようみたいな、仕組みハックオタクみたいな人なんです。例えば、社員が他の社員に感謝の気持ちを伝えたいときに、特定のコマンドを用いることで、相手に自動的にポイントが付与されるみたいな。「@やめ太郎さん 今日のアドバイス、ありがとう!」とSlack上でメッセージを送ると、感謝された側に40ポイントが付与されるみたいな仕組みですね。

代表がとにかくこれをやれみたいに先導してくるだけではなく、自動的にそうなるように仕組み化するっていうのがとにかく好きみたいです。コーポレートエンジニアリングチームはそのためのチームみたいなところがありますね。

清野:会社としても、組織を作って力入れていくぐらいに大事にしていらっしゃるということですね。

やめ太郎:そうですね。とにかく、失敗してもいいから実験的な仕組みを色々と作っては、ここがダメだったね、ここがダメってことが分かったからこっちの方向に行けば良さそうじゃない?っていうことが分かると言ってましたね。とにかく小さく転んで小さく学んでっていうサイクルをいっぱい回して、アジャイル開発みたいに組織を開発していく「アジャイル組織だ」みたいなことを言ってましたね!

清野:そうなんですね。やめ太郎さんもツールを作って失敗したこととかあるんですか?

やめ太郎:最近僕は、ゆめみ公式Twitterの方ばかりに熱を入れてるので、それもあってツール関連などに関してはもう一作業者みたいな感じで、だいたいふわせぐ君という若いエンジニアが舵を切ってくれている感じですね。

清野:ふわせぐさんも、Qiitaに記事書いてくださってますね!最近開発した新しいツールは何かありますか?

やめ太郎:そうですね。最近できたツールだと、ChatGPTを使ったSlack連携のサービスがありますね。とげとげしい発言をSlackでしたりするエンジニアがいたりするんですけど、そういった発言に対してイエローカードのスタンプを押すと、それを社会性フィルターを通した柔らかな表現に変換してくれるっていうBotみたいなのを1日かけて作ってましたね。
例えば、「僕がなんでこのタスクを俺がやらなきゃいけないんだよ」と呟いてイエローカードを押したら、「このタスク頑張るぞ」みたいな感じになっていて、全然逆になってるやんけ!みたいな(笑)

清野:面白いですね(笑)

やめ太郎:そうですね。刺々しい発言したとしても、ちょっと笑いになったり、スタンプ押された人も刺々しかったかなと気づけるみたいなのが意外といいかと思っています。

清野:たしかにみんなハッピーになりそうですね!

やめ太郎:そうですね。

フロントエンドの学び

清野:業務内容のところをお伺いしてきたんですけど、その中で学んだことについてお聞きしてもいいですか?

やめ太郎:もうゆめみに入社してからはずっとフロントエンドばかりで、Reactも自分では書いたことなかったですし、記事で読んだことはあるぐらいの感じでした。

清野:もともとはjQueryとかやってたんですか?

やめ太郎:そうですね。前職ではHTML、CSS、jQueryと、あとはWordPressのカスタマイズとかで少しPHPを書いたぐらいでしたね。なので、いわゆるモダンフロントエンド的なReactとかTypeScript、あとVue.jsとNuxt.jsを入社1週間ぐらい急いで勉強してましたね。
ほとんどモダンなことはできない状態でした。そこからゆめみでクライアントさんと一緒に仕事していく中で、ReactやVue.js、Nuxt.jsやTypeScriptなどを若手のエンジニアたちに教えてもらったっていう感じですね。

清野:そうなんですね。キャッチアップは大変だったりしなかったですか?

やめ太郎:そうですね。でもゆめみにはエンジニア がたくさんいるので、Slackでとりあえず調べてみて、分からないことがあれば検索して、それでも分からなければ誰かに聞くようにしていました。
ゆめみには15分ルールといって、15分間進まなくなったらSlackで誰かに質問しましょうみたいなルールがあるんです。行き詰ったときにSlackに書き込むと、社員の方々がたくさん教えてくださいました。エンジニアがいっぱいいる会社でよかったなとは思いましたね。

やめ太郎さん個人の活動

清野:個人の活動についても詳しくお伺いしたいなと思っています。やめ太郎さんはいろんなメディアを使ってらっしゃいますが、そういった個人の活動では具体的にどういうことを意識したり使い分けしてらっしゃるんですか?

やめ太郎:個人での活動とゆめみのエンジニアとしての活動で意識的に分けてはないですね。

清野:そうなんですね。

やめ太郎:思いついたときは思いついたままに書きますし、思いつかないときは普通のエンジニアとして仕事してみたいな感じです。メディアの発信では、Qiitaやnoteなど使い分けていて、ほとんどQiitaに書くって感じですね。でも、技術的な内容を一切含んでない場合だとQiitaのガイドラインに引っかかるので、技術関連とは関係ない記事はnoteに書いています。あとは、何でも思いついたことはTwitterにつぶやくみたいな感じですね。

清野:そうなんですね。 一番力を入れているメディアって何になるんですか?

やめ太郎:1年前ぐらいまでは、圧倒的にQiitaでした。今はもう技術記事というよりはゆめみの公式Twitterのことばっかり考えてますね。

清野:具体的にどういうことを考えてらっしゃるんですか?

やめ太郎:考えてると言いつつも、戦略みたいなのを練ってるっていうのはあまりなくて、思いついた面白いなっていうことを思いついたままゆめみの公式Twitterに突っ込んでやれみたいな感じですね。

清野:そういったネタをずっと考えているみたいな感じですね。

やめ太郎:そうですね。僕は毎朝1時間ぐらい散歩してるんですけど、その時に音楽とか聴きながら散歩してると脳が活性化しているのかいろんな妄想が膨らんできます。例えば、クレジットカードを入力するWeb上のフォームにシェアボタンが付いていたらとんでもないことになるよな、とかそういう馬鹿みたいな発想が何故か自然と浮かんでくるんです。それをとりあえず会社の企業の公式Twitterに投稿しちゃえみたいなことをやって社内の人からちょっと怒られてみたいな感じですね(笑)Bad UXというかそういう危険なUXみたいなのをよく出してます。

清野:たしかに出してますね(笑)ああいったデモ画面みたいなものはやめ太郎さんが作ってらっしゃるんですか?

やめ太郎:そうですね。ゆめみの公式Twitterで上げているデモ画面のサイトみたいな画像は、大体僕がコーディングしたやつですね。

清野:そうなんですね。そういうのを含めてTwitter周りでやっていらっしゃるってことですね。一時期stand.fmのような音声媒体をやっていたじゃないですか。やはりstand.fmなどの音声的なものや動画とかにも興味があったりするんですか?

やめ太郎:そうですね。やっぱり音声とか動画の方が難しいというか苦手ですね。文字であればいろいろ考えてできますけど、音声とか動画はアドリブ性が強いので、僕なんか人がボケてても気づけないんですよ。空気が読めないみたいで、こういうラジオとかもあんまり向いてないんですよね。

清野:そうなんですね。 全然そんな風に感じないですけどね。

やめ太郎:ありがとうございます。stand.fmは、社内で流行ってたのでちょっとだけやってみたって感じですね。でも、文字の方が自分の得意分野という感じですね。

清野:そういうのも試してみたいなという気持ちは今あったりするんですか?

やめ太郎:そうですね。でもやっぱり動画にチャレンジしてみたいという気持ちはまだ残ってますね。例えば、ゆめみにはエンジニア向けの採用のパンフレットがあるんですけど、企業紹介みたいな枠で動画を撮りながら100回ボケれるかチャレンジとかちょっとやってみたいとは思ってますね。

清野:やっぱりやめ太郎さんのアイデアは全部面白いですね(笑)

やめ太郎:ありがとうございます!

清野:やめ太郎さん、ありがとうございました。リスナーに向けて何かメッセージがあればお願いします!

やめ太郎:僕は、Qiitaに記事を書きまくることで、自然とその記事が自分の良さをアピールしてくれる最高のポートフォリオになりました。僕もプログラマの方の面接官とかやるんですけど、そういう時も応募者さんがQiitaの記事とかURLを履歴書に貼っていると、こういうプログラミングが好きなんだとかそういうプログラミングについて分かりやすく説明できる人なんだなというように、その人のエンジニアとしての人となりが物凄く伝わります。皆さんもどんどんQiita記事を書いてほしいなって思います!

清野:ありがとうございます!Qiita運営としても、アウトプットというところで自分のポートフォリオにも活用していってもらえると嬉しいなと思ってるので、引き続きQiita共々よろしくお願いします。今回は3回にわたり、本当にありがとうございました。

さいごに

「エンジニアストーリー by Qiita」は、近年高まるエンジニア向けPodcastのニーズに応え、エンジニアのキャリア形成に有益な情報を発信しています。興味のあるテーマを見つけて配信を聞いてみましょう!

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