Dear Great Hackers

  1. Qiita
  1. インタビュー

【働き方改善・ワタクシ流/Vol.1:uasiさん】「OmniFocus(デジタル)」と「測量野帳(アナログ)」を併用して、タスクとモチベーションを管理する!

働き方改善は会社としての取り組みだけでなく、個人のちょっとした工夫もありますよね。そこで今回はIncrements社員のそれぞれの工夫を聞いてみました。第1回目はエンジニアのuasiさん。キーボードやスタンド、タスク管理ツールは皆さんにも共通する話だと思いますが、uasiさん流の「測量野帳」や「紙カレンダー」を使った意外な利用法もご紹介します!

聞き手・文/Work:Q編集部 話し手/uasi

uasi
青沼 伴樹(あおぬま・ともき)/大学在学中からアルバイトの後Incrementsに入社。Kobito、QiitaなどIncrementsの製品に幅広く開発に携わり、現在はQiita Teamを担当。


Roost、OmniFocusなどを試行しながら働き方改善

――編集部

早速なのですが、uasiさん流の働き方の工夫や改善ということで具体的なお話を聞く前に、ご自身なりの考え方みたいなものってありますか?

――uasi

エンジニアですし、デスクワークなので、やっぱり肩や腰、目に対する負担は減らしたいですよね。なのでキーボードやスタンドなどには気を使っています。

ハードウェアだけでなく、ソフトウェアでも仕事の組み立てやタスク管理などのツールを試していますね。自分の性格的に気分が乗らない時には、なかなか仕事が手に付かない傾向にあるので、気分に左右されないで仕事に向かえるようなやり方を探している感じです。

――編集部

エンジニアとして、ハードウェア、ソフトウェアの両方から働き方改善をしているんですね。ではハードウェアからお伺いしますが、キーボードやスタンドはどのようなものを使っているんでしょうか?

――uasi

キーボードはErgoDox EZです。左右に離しておけるので肩が縮こまらず疲れないのと、キーが多くて自分でファームウェアをいじってカスタマイズできるところが便利です。

スタンドはRoostを使っています。ノートPCを使いやすい目線まで持ち上げることができて、小さく折りたためて持ち運びもできるので気に入っています。

――編集部

エンジニアだと自分の使いやすいキーボードやスタンドを使ったりするのは、皆さん結構普通にされているようですね。社内でもチラホラ自分仕様のキーボードやスタンドを使っているのを見かけますし、それぞれにこだわりがあるように思います。ではソフトウェアは何を使っているんでしょうか?

――uasi

タスク管理でOmniFocus、資料をまとめるのにEvernoteを使っています。OmniFocusは他のタスク管理ソフトに比べると、タスクの整理分類が高機能だったり、リッチテキストでメモが書けるので重宝しています。

Evernoteはエンジニア以外でも使っている方は多いと思いますが、Webページをクリックで保存できて、全文検索も可能なのと、オフラインでも使えること、同期しておけばどのデバイスでも使える点などがメリットですね。

測量野帳で満足感を記録する!

 

――編集部

先ほど「気分が乗らない時の対策として」といった意味合いのことをお話されていましたが、その点はOmniFocusで解消されているんでしょうか?

――uasi

十分解消できています、と言いたいところなんですが、それでは足りなくて、実は紙も使っています。

――編集部

アナログの紙ですか? それは意外な答えが(笑)。どういった使い方をされているんでしょうか?

――uasi

測量野帳という小さいサイズの手帳を使っています。

――編集部

測量野帳、初めて聞きました! コクヨから出ていますね。サイトには「測量用に開発された」、「発売から50年以上経過しても変わらない」と書いてあります。これをどのように使っているんでしょう?

――uasi

OmniFocusとの併用と言えば分かりやすかもしれません。OmniFocusは、その日の仕事をすべて書き出して、ひとつひとつタスク化していく点では便利なんですが、過去のタスクが振り返りづらくて、「今日は仕事を片付けたぞ!」とか「昨日は頑張ったな!」みたいな、後から見直した時の満足感を得にくいんです。

――編集部

そこを補うための測量野帳ですか。

――uasi

そうです。「自分にとって重要なタスクを片付けたぞ」という満足感を記録するためのものですね。OmniFocusでタスクをすべて可視化するのがいいのは分かっているんですが、すべてが常に見える状態だとタスクの分量に圧倒されて、自分の場合、疲れてしまうんですよね。

なので、見えない工夫と言うか、ある程度まで可視化を調整できないかを考えた結果、測量野帳の併用に至りました。

――編集部

なぜノートに測量野帳を選んだんでしょうか。いろいろ試して行き着いたんですか?

――uasi

モレスキンとか普通の大学ノートとか、いろいろ試して結局これに落ち着きましたね。大量の白紙があるノートだとその白紙を埋めなきゃっていうのがプレッシャーになってしまって、自分の場合、記録しなくなるんですよ。

測量野帳の使い方としては、1ページにその日に片付ける重要なタスクを3つだけ書き出しておくんですが、サイズが小さいので3つ書き出して、メモを足す程度でいっぱいになります。

uasiさんの測量野帳を見せてもらいました。仕事だけでなく、場合によっては、プライベートのタスクも書き出して使っているようです。

気分が落ちている時に見返して「これだけいままでやったんだから頑張ろう」とか、「今日はこれだけやっておけばなんとかなる」とか、気持ちを上げるツールとして役立っています。

実際にやってみて分かったのですが、3つ項目を書き出すというのも調子の良し悪しを計るものさしになっているんです。調子がいい時は簡単に書き出せるんですけど、気分が乗っていない時は、書き出す行為自体がおっくうになるので、モチベーションの自己診断的なツールにもなります。

――編集部

面白い話ですねえ。3つに絞るといった書き方は、独学で編み出したんですか?

――uasi

ノートの付け方という点では、「バレットジャーナル」と呼ばれている書き方のスタイルがあるみたいで、そのスタイルを実践している人のやり方をいろいろと調べて、3つに絞るという自分的にやりやすい方法にアレンジしました。

――編集部

バレットジャーナルについては公式サイトがあるようですね。参考にします。実務に向かう際のモチベーションをいかにコントロールするか、という点で手帳を使うというのは意外でした。

A4カレンダーでモチベーションを見える化する

 

――uasi

モチベーションの管理に関しては、もう一点ありまして。A4用紙1枚に年間カレンダーを印刷しておいて、その日の気分を記録するというのも試しにやっています。

――編集部

それもまた興味深いです(笑)! どんなものなんでしょうか?

――uasi

調子が良ければ青、普通なら緑、悪ければ赤として、毎日、色を付けています。モチベーションに波がありがちな性格なので、どういった頻度で波が起きているのかを可視化してみようと思ったのがきっかけです。

2カ月周期くらいで浮き沈みがあったり、極端に調子のいい週が2週間くらい続くと、そのあと必ず落ち込むというのが分かってきました。なので、「ここ最近ずっと調子がいいから来週は気を付けよう」といった心構えを持てるようになりました。

振り返りも記録も楽にできる紙のカレンダーで調子の良し悪しを可視化!

測量野帳やA4カレンダーを使って、最低限やらないといけないことやモチベーションを見えるようにしているだけで、後回しにしがちな面倒なことにも、完璧ではないですが、それなりにうまく対応できるようになりました。

――編集部

測量野帳やA4カレンダーどちらもですが、特別に紙を使う理由というはあるんですか? デジタルのアプリでもいいのかな、と思ったんですが。

――uasi

習慣化しやすいんです。アプリは立ち上げなければ存在しないのと同じで、紙なら思い立った時にすぐに記入したり、振り返りができます。手帳は机の上に置いてあって、カレンダーと色ペンは夕食後に飲むサプリと同じ引き出しに入れてあるんですが、目に入るところに置いておくだけで、習慣化しやすくなります。

――編集部

あーなるほど。記録の作業なんかは毎日やると決めても、そのうち「週末まとめてでいっか」みたいになりがちですもんね。運用のしやすさを踏まえて紙でやるんですね。

では、最後に今回の記事を読んで、同じようにデジタルとアナログのツールを併用して、働き方改善をしたい人もいるかもしれないので、何かコツやポイントなどあったら教えてください。

――uasi

アナログツールは、デジタルツールに比べてかさばるとか読み書きできる分量が制限されるという性質がありますが、これを欠点ではなく特長として考えるとうまく使い分けできると思います。

――編集部

ありがとうございました。デジタルツールでタスクすべてを見える化しておくのを基本に、アナログツールでタスクの見える化を調整するというのは、uasiさん流で新鮮でした! また新しい工夫など始めたら教えてください。


Incrementsでは、一緒にQiitaとQiita Team、Qiita Jobsを改善したいエンジニアを募集しています💪
まずは気軽に、一緒にランチを食べませんか。

興味のある方はこちらのボタンをクリック↓

Increments採用ページへ

Qiita Zineおよび運営会社のプロダクトについてはこちら

関連記事