技術的な挑戦や積み重ねてきた知見を共有する、エンジニアファーストなテックカンファレンス「Qiita Conference」とは?

こんにちは、Qiita Zine編集部です!Qiitaでは年間通して様々なイベントを開催しています。今回は「Qiita Conference」について、運営担当の長坂さんへ「どのようなイベントか」「Qiita Conferenceのポイントは?」「前回開催時のテーマや雰囲気」などについてお聞きしました。その内容をご紹介します。

プロフィール

長坂 喜子(ながさか よしこ)
Qiita株式会社
事業開発部 プランニンググループ コンテンツチーム
2023年1月にQiita株式会社へ中途入社。Qiitaが開催するイベント「Qiita Conference」「Qiita Hackathon」などの運営担当をしている。

気づきを得てポジティブな気持ちになってもらいたい

―― まずはじめに、長坂さんが普段されている業務内容を教えてください。

長坂:普段は主にQiita主催のイベントやクライアントさまとのタイアップイベントの運営を担当しています。例えばハッカソンイベントやトークイベント、直近ではQiitaが主催する「Qiita Conference 2024」の運営を担当しました。

―― 「Qiita Conference」はどのようなイベントでしょうか?

長坂:Qiita株式会社が主催するエンジニア向けのテックカンファレンスです。トークセッションを行う前身のイベントがあり、2022年に「Qiita Conference」に名前を変えてスタートしました。直近で開催した「Qiita Conference 2024」は4回目の開催となります。

基本的にオンラインで開催していて、2Daysもしくは3Days連続で行います。夕方から夜にかけての時間帯にやっているので、日中にお仕事されている方も参加しやすいのではないでしょうか。

Qiita Conference 2024 公式ページはこちら:https://qiita.com/official-campaigns/conference/2024

―― 「Qiita Conference」はどういった目的で行っているのですか?

長坂:公式に掲げている通り、「ソフトウェア開発に関わる人々の、新たなきっかけを創出する」ためです。参加者の皆さんに何かしらの気づきを得てもらうとか、ポジティブな気持ちになるイベントにしたいと思っています。このイベントでセッションを聞いたあとに、Qiitaでもそれ以外でも何でも良いのでアウトプットするとか新しい挑戦をしてみるといった、積極的な行動につながってくれたら良いなと思っています。

―― ありがとうございます。4回目の開催では参加申込者数が4,500名超えと、過去最多でしたね!なぜそれほどたくさんの方にご参加いただくようになったのでしょうか。

長坂:参加いただく人数が増えてきたのは、大きく2つ理由があるかなと思っています。1つめはエンジニアに広く認知されてきていること。2つめはコンテンツのバリエーションが増えたことで、より多くの方に興味を持ってもらえているのかなと思います。

直近で開催した「Qiita Conference 2024」では4,500名以上と過去最多の参加申込者数を記録しました。エンジニア業界をはじめとした様々な業界で活躍されている方による基調講演や、参加各社によるスポンサーセッションも参加者からはインプットできる機会として認知されてきているように思います。また、Qiita Conferenceについての情報発信も積極的に行っていました。Qiitaのサイトを訪れる方にQiita Conferenceの情報を目にする機会を増やしたことや、Qiita以外にも基調講演者や参加各社の方々にもSNSなどで盛り上げていただいたことも良かったと思います。また、複数人によるパネルセッションや事前に募集した質問に回答していく形式のセッションなど、コンテンツのバリエーションが増えたことやスポンサーセッションも過去一番多かったこともあり、参加者が興味を持つ幅が広がったように思います。

テーマはキャリア、AI、開発生産性など、バラエティ豊か

―― 「Qiita Conference 2024」では合計21の基調講演・スポンサー企業セッションがありました。例えばどのようなテーマがありましたか?

長坂:もともとテーマに制限はあまり設けておらず、実際には「キャリア」「AI」「開発生産性」など、いくつかのテーマについてお話しいただきました。私自身、非エンジニアなので、よりエンジニアに寄り添ったイベントにするためにも全体的なテーマ設定のときには社内エンジニアに意見をもらっていました。

―― 開催はオンラインでしたが、リアルタイムでZoomやXで視聴者の方にコメントを募って反応をいただいていました。当日の雰囲気はどのような感じでしたか?

長坂:ZoomでのチャットでもSNSでも、活発にコメントされていた印象です。開催時間が5時間と非常に長い時間にも関わらず、最初から最後まで各セッションでコメントや質問をしてくださる参加者の方がいらっしゃいました。中には3日連続で終始コメントをくださる方もいて、一緒にイベントを盛り上げていただいている感じが嬉しくて、勝手に親近感が湧きました(笑)。セッションによっては登壇者の方がコメントを拾い上げてツッコミを入れたり、会話を広げていただいたりもして、コミュニケーションの場になっていたことも嬉しかったですね。チャットなどでたくさんコメントが流れているのを見ると、Qiita運営や登壇者だけではなく、参加者のみなさんも一体になって参加している感じがして良いなと思いました。

―― Xで #QiitaConference が付けられた投稿を見ると、気づきになったというような嬉しいコメントがありますね。そのようなイベントを作るにあたって、準備段階ではどのような想いや工夫がありましたか?

長坂:先ほどのお話とも似ていますが、参加者は何かしらの情報をインプットしたいと考えていると思いますので、興味を持って聞きに来ていただいたあとポジティブな気持ちになってもらえるようなイベントにしたいという想いはありました。

そのためにはエンジニアが興味を持っていることを知る必要がありますので、テーマ設計からきちんと考えるようにしました。これまでは社内のエンジニアに「どの人が良さそうか」と「人」起点で選んでもらっていまして、話題になっているとか様々な人の話を聞けるという良い面ももちろんあるのですが、テーマが少しブレてしまうという課題もありました。なので今回は、講演者が伝えたいメッセージと参加者のニーズが一致するようなテーマを軸に進めました。これに関しては変わりつつある段階でまだまだ課題ではありますので、今後も考えつづけていきたいですね。

―― なるほど、そんな変化があったのですね。ほかに工夫した点は何かありますか?

長坂:公式サイトを作ったのは大きいと思います! 2023年に2回開催したときはどちらもconnpassに公式ページを設けていましたが、内容を充実させるために2024年は社内のデザイナーやエンジニアに協力してもらい、公式サイトを用意しました。見やすく、内容を充実させるように作っていましたね。

例えばこれまでは、講演の説明文を読めば何についての話か分かりますが、一目で分かるかと言うとそうではなかったように思います。「Qiita Conference 2024」のサイトはユーザーの方々にとって見やすいものにするために、かつエンジニアが求めている情報の整理をしやすくするために、「基調講演」「AI」「組織」などのタグを設けて、各セッションの説明にも該当するタグを入れるようにしました。

―― たしかに分かりやすいですね。セッションが多いと探しているうちに疲れてしまうこともあるなと個人的には思うのですが、このように何についての話かがパッと分かると探しやすくてありがたいなと思います。

長坂:やはり見え方は大事だと思いますね。「Qiita Conference」というイベントのブランディングにもつながりますし。次回以降も基本的には今回のようにサイトを作る予定でいます。

新しい情報をインプットしてもらえるイベントでありつづけたい

―― 準備から当日の運営まで終えて、率直な感想を聞かせてください。

長坂:一番はやはり、たくさんの方に参加して聞いていただけたのは非常に嬉しいです。というのも、これまでと形式を変えたセッションを用意したり参加各社に対してもエンジニアに寄り添ったテーマ設定にしていただいたりして、一人でも多くの方々に話を聞いてもらいたいと思っていたので。もともと3,000名を目標としていたところ、それを大きく上回る4,500名の方に参加申込をしていただきました。

―― 今の話と少し被るかもしれませんが、運営して良かったことを教えてください。

長坂:そうですね。参加者アンケートでも「聞いて良かった」「これからの新しい挑戦のために頑張ろうと思った」など前向きなコメントをたくさんいただけたので、少しでもエンジニアの方々の挑戦やポジティブな気持ちになれる機会を作れたのは良かったなと思います。

―― では先ほどおっしゃっていた「参加してポジティブな気持ちになってほしい」という想いや目標を実現できたんですね! ところで「Qiita Conference」ならではの強みって何だと思いますか?

長坂:Qiitaには現在120万人ものユーザーがいて、エンジニアにとって欠かせないコミュニティになっていると思います。やはりそのQiitaという日本最大級のエンジニアコミュニティ*が主催しているというのは大きいと思いますね。今後もエンジニアファーストのイベントであると意識してやっていきたいです。

*「最大級」は、エンジニアが集うオンラインコミュニティを市場として、IT人材白書(2020年版)と当社登録会員数・UU数の比較をもとに表現しています

―― エンジニアファーストなイベントでありつづけたいとのことで、今後の展望についても教えてください。

長坂:少し主観になってしまいますが、いちイベント運営担当者としては、常に新しさがあるイベントにしたいなと思っています。「毎回なんとなくあるイベント」ではなく、「『Qiita Conference』に参加すれば新しい情報をインプットできる」と思ってもらえるようなイベントにしたいですね。

―― ありがとうございます。それでは最後に読者の方へメッセージをお願いします。

長坂:「Qiita Conference」は今後も毎回興味を持っていただけるようなセッションをご用意して、まだまだこの先も進化していくイベントです。次回は11月に開催する予定ですので、ぜひチェックしてみてください!

次回開催は11月!「Qiita Conference 2024 Autumn」

次回の「Qiita Conference」は2024年11月14日(木)・15日(金)に開催! 今回も様々な形式のセッションや、3,000名を超えるエンジニアの参加申込規模での実施を予定しています。Qiitaの公式イベント紹介ページXで随時情報を発信しますので、気になる方はぜひチェックしてみてください🙌

「Qiita Conference」スポンサーに興味がある企業さまへ

また「Qiita Conference」ではスポンサー企業を募集しています。自社のエンジニア組織や自社プロダクトに関する認知向上、エンジニア向けにブランドイメージを向上させたい企業に最適なプロモーションとなっていますので、ご興味のある方はお気軽にお問合せください。

スポンサーについてのお問い合わせはこちら

編集後記

前回の「Qiita Conference 2024」は3日連続開催。今回のインタビューにもあった通り、内容が盛りだくさんだったことを覚えています。非エンジニアの私も興味を持てたり学びになったりする話も多く、みなさんのお話に聞き入っていました。業界の第一線で活躍されている多くの方の話を聞ける「Qiita Conference」は、とても貴重な機会だと改めて感じています。次回は11月開催予定。ぜひチェック&参加してみてください!

取材/文:Qiita Zine編集部

  1. 1日に4万字書いても疲れない!?打鍵感の良い高性能キーボード「REALFORCE」をuhyoさんにレビューしてもらった
  2. 開発者体験で世界をエンパワメントする。日本CTO協会主催「Developer eXperience Day 2024」