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  1. イベントレポート

de:code 2018 レポート(前編)「AI・人工知能」「教育版マインクラフト」「仮想通貨」

2018年5月22日、5月23日の2日間に渡って開催されたマイクロソフト主催のイベントde:code 2018を取材いたしました。

本記事では「仮想通貨」、「教育版マインクラフト」、「AI・人工知能」をテーマにした3つのセッションについてレポートします。後日、後編の記事もアップ予定です。

文・編集:Qiita:Zine編集部

エバンジェリスト恒例スペシャル対談 ブロックチェーン/仮想通貨スペシャルトーク~今すぐ始めようビットコイン~

左から日本マイクロソフト株式会社・エバンジェリストの西脇資哲氏、株式会社bitFlyer取締役CTOの小宮山 峰史氏、仮想通貨少女

このセッションでは、今トレンドの「ビットコイン」や「ブロックチェーン」をテーマに、小宮山峰史氏(株式会社ビットフライヤーCTO取締役)と仮想通貨少女(仮想通貨をエンターテイメントを通して伝えるアイドル)のメンバーである成瀬ららさん、上川湖遥さん、南鈴々華さんが登場。西脇資哲氏(日本マイクロソフト株式会社 コーポレート戦略統括本部 業務執行役員 エバンジェリスト)をモデレーターにビットコインについて幅広く語るセッションとなりました。

ちなみに仮想通貨少女には、メンバー1人1人に担当があるそうで、ららさんは「ビットコインキャッシュ(BCH)」、湖遥さんは「ネム(NEM)」、鈴々華さんは「ネオ(NEO)」(中国発祥の仮想通貨)とのこと。

セッション初めには、株式会社bitFlyerのサービスについて取締役CTOの小宮山さんからビットフライヤーについて事業の説明がありました。ビットフライヤーは仮想通貨、ビットコインなどの取引場、販売を事業としており、比較的新しいニュースとしては、ビックカメラをはじめとした大手小売店でのビットコインを使った決済や買い物が可能になるサービスを始めています。世界でもトップクラスの取引力を持つビットフライヤー。日本では約8割のシェアを誇り、ユーザー数は200万を超えたそうです。(驚)

取り扱いコインについては、当初はビットコインのみを扱っていましたが、昨年からイーサリウム、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、モナなど、新しい通貨を取り入れるようになりました。

セッションでは、ビットコインで使われているテクノロジーのブロックチェーンについて、仮想通貨少女たちがブロックチェーンの種類(「パブリックブロックチェーン」、「コンソーシアムブロックチェーン」、「プライベートブロックチェーン」)について、分かりやすく紹介していました。

またビットフライヤーのサービスを利用して、西脇氏から仮想通貨少女にギャラを振り込む様子をその場で披露して、実際の利用シーンを見せるなど、随所にビットコインを知らない方でも興味を持つトークが盛り込まれていました。

小宮山氏は「仮想通貨はインターネットに次ぐ技術革新。しかも日本が世界をリードしている面白い状況」だと考えられているそうで、来場されたエンジニアに向けて「一緒に盛り上げていきましょう!」と熱いメッセージを送られていました。

教育版マインクラフトで始めよう。小中学生のプログラミング学習!

会場にはマインクラフトのブースも

このセッションでは、原田英典氏(日本マイクロソフト株式会社/パブリックセクター統括本部文教本部/ティーチャーエンゲージメントマネージャー)が登壇。教育版マインクラフトが教育にどのように使われているのかを語られていました。

教育版マインクラフトは2015年10月から製品として提供を開始しています。学校用のマインクラフトとして日本国内では現在400校程の学校で使われているようです。

学校や塾での一番の使われ方は、「共同創作(コラボレイティブクリエイティビティ)」とのこと。これは子供達にテーマを与えて、マインクラフト内で一緒に建物や世界を作ったりするものです。例えば「持続可能な開発目標(SDGs)で国連が掲げる17の開発目標」といったテーマに沿って、子供達自身で調べて、調べた結果を実際にマインクラフトの中で創作しています。

教育版マインクラフトでは、参加しているプレイヤーをリストで表示でき、プレイヤーに対して役割を与えることができ、また、チームとはぐれてしまいチームに合流できない、といった事態の手助けとして、テレポーテーション機能も付いているそうです。

他にも、マインクラフトでは、最近注目を集めているデジタルものづくりに関して、実際マインクラフト内で作った家(ギガシティホール)を3Dデータとしてエクスポートし、ARや3Dプリンターで出力したり、ということができるようになっています。

また、化学の分野において、元素を組み合わせて化合物を作り出して、通常のマインクラフトにないアイテムが作れる、という「元素合成機」があるそうです。

プログラミングの分野においては、マインクラフトのある行動を自動化させることで、マインクラフトの世界を拡張する、ということが可能になっているそうです。マインクラフトをプログラミングする環境をどれにするか、という開発環境を選ぶことができ、マイクロソフトでは、メイクコードという、ローマ字がまだ分からない子供たちでも使えるVisualStudioのようなプログラミングツールを提供しています。

ちなみに、メイクコードのような開発環境は、RESTを送るアプリのようなものを作れれば誰でも作れるそうです。子供用の改造版マインクラフトを、体験用としてコードコネクション、開発環境としてメイクコードというものを提供しています。

マインクラフトはロボットプログラミングも取り入れ、プログラミングによってロボットを動かし、ロボットによって位置を相対的に深めることができ、位置を表す座標の考え方を学びやすくしているそうです。

面白い試みとしては、ドローンと連携して、マインクラフトの中で、正確な建物をプログラミング的に再現するプロジェクトを行っている先生もいらっしゃいます。

立ち見の人も大勢いるほどの大盛況

いま教育分野では、情報という教科が注目されており、2020年から学校の教育が変わっていきます。小学校でプログラミング教育が必修になり、プログラミング関係の授業が倍増し、2021年には中学、2022年には高校でもプログラミングの教育が始まり、情報工学や情報産業に強い人材を育てる取り組みが始まります。

今まで教えていたものをプログラミングで教えるのではなく、プログラミングで新たな学びを子供たちは得る必要があります。そのために、マインクラフトを使った教材がこれから教育の場で活用されていきます。

参考:Minecraft: Education Edition 公式ホームページ(英語)

エバンジェリスト恒例スペシャル対談 AI・人工知能とどう向き合うか?

左から、日本マイクロソフト株式会社のエバンジェリスト・西脇資哲氏、『シンギュラリティの衝撃』著者・小池淳義氏、富士通株式会社常務理事首席エバンジェリスト・中山五輪男氏

西脇資哲氏(日本マイクロソフト株式会社 コーポレート戦略統括本部 業務執行役員 エバンジェリスト)をモデレーターに、中山五輪男氏(富士通株式会社 常務理事 首席エバンジェリスト)と小池淳義氏(ウエスタンデジタルジャパン プレジデント/『シンギュラリティの衝撃』著者)を迎えて行われたセッションです。

セッションは3人が質問に答えていく形式で進められていきました。その内容を紹介します。

2019年以降もAI・人工知能は盛んになっているか?

「ビッグデータの活用によって加速する。波がもう一つ来るのではないか(小池氏)」、
「盛んになってはいるが、AI・人工知能という言葉は当たり前になってしまって使われなくなり、次のステージに入っている(中山氏)」、
「中山氏と同じく、AI・人工知能は当たり前になり、次のキーワードが出てくる」(西脇氏)というお答え。
「AI・人工知能」という言葉としてはなくなるかもしれないが、これらを活用する動きはむしろ盛んになるであろうと予測されていました。

2018年以降のトレンドワード

今後は「ブロックチェーンで何々をする」といった話ができないといけなくなるのではないかという考えから「ブロックチェーン(西脇氏)」、広い意味での「スピード(小池氏)」、さまざまな問題を解決する「量子コンピュータ(中山氏)」、
新たなコミュニケーションを生む「バーチャルリアリティ(中山氏)」などの言葉が挙げられていました。

もし20歳だったらどの会社で何をする?

「教える行為を適正化したい(西脇氏)」、「授業を持っている経験からもっと接して分かりやすく教えたい(小池氏)」と、西脇氏・小池氏ともに「教師」という答え。若い人に投資してチャレンジができる環境があるという理由から、中山氏は「ソフトバンク」という答え。

偶然にも西脇氏、小池氏が教師を挙げており、教育に対する重要性を指摘されていました。

セッションの最後は、中山氏と小池氏のエンジニアへのメッセージで締めくくられました。「いろいろな人とコミュニケーションを図って自分を変えていくことが大切(中山氏)」、「『何かしら自分だってできるんじゃないか』と図々しいくらいに大きな夢を持つこと。そのために七色仮面(1959年放映のヒーロー物テレビドラマ)のように、顔をたくさん持って、いろいろな経験をすることが大切」と話していました。

セッションでは、小池氏が著作である『人工知能が人間を超える シンギュラリティの衝撃』について、「シンギュラリティを迎える2045年に対してどうすべきか、また、少しでもいいから10年後/20年後/30年後を考えようと言いたかった」と、書いたきっかけについても語られていました。

3人ともにエンジニアではあるものの技術に寄った話に限らず、AI・人工知能をテーマに幅広く話題が提供されたセッションでした。

まとめ

セッションの動画や資料については、de:code (decode) 2018 Onlineのページで公開されています。各セッションに興味がある方はぜひこちらをご覧ください👍

今回は最近の大きなトレンドや注目の技術を中心に取材を行いました。AI系の事例が多いのは最近の流行が出ている感じがします。セッションが記事では割愛しましたが、企業ブースには多くの企業が参加され盛況でした。

後ほど後編の記事も紹介しますのでお楽しみに(編集部・吉澤)


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