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Incrementsの働き方カルチャーってどんな感じですか? 入社したての社員に聞いてみました。

左より:荻原 一平・松村 直子(話し手)・東峰 裕之(聞き手)

「Incrementsってどんな会社?」と社員に聞いても、おそらくその答えは千差万別。なかなかひと言で表現するのは難しいところ。とは言え、Incrementsならではな部分をお伝えしたい! ということで、今回は入社してまだ間もない社員に、新鮮な目でIncrementsの働き方カルチャーについて語ってもらいました。(2017年6月に取材した内容に基づきます)

文/Work:Q編集部 撮影/松木雄一


「みんながIncrementsのことを自分ごとに捉えている」のが印象的

東峰 裕之:2014年入社。Incrementsにてキータやキータチームのデザイナー兼コミュニティマネージャとして、コミュニティの活性化に従事。

 
東峰:「Incrementsの働き方について誰に語ってもらおうか」といろいろと考えていたんですが、フレッシュな目線がいいよね、という意見がありまして、入社されて2カ月の荻原さん、1カ月の松村さんのお二人に登場いただきました。

いきなりの取材で緊張されているかもしれませんが、ゆったりお話しましょう(笑)。早速なのですが、Incrementsで実際に働いてみていいと思ったところ、Incrementsらしさみたいなものを感じることはありますか?

荻原:働き方はフレキシブルだなぁと感じました。リモートワークはもちろんですが、コアタイムを外せば、帰宅して作業もできるといったように、フレックス(※)に仕事ができる環境があるのはいいですね。

それから、職種の異なるエンジニア以外の人とも、垣根なく仕事ができる職場なので、すごくいいなと思います。

※:Incrementsでは13時~17時をコアタイムとしている

松村:私もリモートワークとフレックスは初めてだったので、新鮮だなと思いました。他には、キータやキータチーム、コーポレートといったように、サービスによってチームは分かれているのですが、チームを越境して協力しながら仕事を進めているというのは感じますね。

東峰:荻原さん、「垣根なく仕事ができる」というのは、具体的にどういうところで感じたんですか?

荻原:誰の意見でもフラットに聞くというところがあって、そう感じたんですよね。例えば「これはおかしい」と指摘しても、「それはIncrementsではそういうやり方だから」とはならないので。

松村:風通しがいいですよね。入社して間もない時に「Incrementsを良くしていくためにはどうすればいいんだろう」とみんなで議論をしたことがあったんです。

エンジニアはもちろんですが、他の方も一緒になって、積極的に意見を交わしているのを見ていて「会社という大きな枠組みであっても、みんながIncrementsのことを自分ごとに捉えているんだな」「Incrementsを大事にしているんだな」という印象があって、すごくいいなと思います。

東峰:誰の意見でも取り入れるというのは、特に明文化しているわけではなくて、ただやっぱりコミュニケーションを雑にしたくない人が揃っているんだと思います。誰であっても検討に値する意見であれば、それは当然議論される。発言者ではなくて、発言した内容でディスカッションできるような関係がいいですよね。

Incrementsはバリューとして「HRT」をうたっているんですが(※)、HRTの考え方にみんなが共感していて、HRTが保たれるようなコミュニケーションを大事にする風土がある。それが大きいと思います。

なので、アルバイトの学生からの意見だととしても、それなりに長く働いていたり、チームのことを好きでいるメンバーであれば、きちんと話を聞くようにしています。そういうのは、人によっては「若い考え方」と思われるのかもしれないんですけど、失わずにやっていきたいんです。

※:HRTとは書籍『Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか』にある考え方。Humility(謙遜)、Respect(尊敬)、Trust(信頼)の3つを意味している。Incrementsでは「お互いに謙遜、尊敬、信頼していることを前提としよう」と明文化している。

荻原:HRTみたいな考え方は、できているかと言われると難しいですが、それを考えて行動するのはいい方法だと思っていて、なるべく自分なりのHRTをやっていくようにしています。

松村:HRTを自分なりに考えて実践するというのももちろんですし、他のことでも、まず自分の頭でどうするべきか考える、自律志向で動くというのは求められているし、みなさんがそうあろうとしていると感じます。

何か不満に感じていることも、技術の会社なので、技術できちんと拾えるのでは?

荻原 一平:2017年入社。エンジニアとしてキータチームを中心にサービス開発を担当。

東峰:改善できそうなところという視点ではどうですか? 他の会社で働いてきた経験を踏まえると何か気づくこともあるでのはないでしょうか。

荻原:そうですね。リモートワークで思うことは、リモートでお互い異なる場所で仕事をしている場合、「今、割り込んで相談してもいいかな? わざわざ割り込んで聞くほどのことでもないかな」みたいに考えて、オフィスで一緒に働いていたら相談できたり、雑談で伝えたりできることがすれ違ってしまって、意思疎通が取れていなかったりすることがあります。

せっかくキータチームを使って情報共有をしているので、そういった知見もうまくキータチームに取り入れていけないかなと。こうしたコミュニケーションのずれに限らず、何か不満に感じていることがあれば、技術の会社なので、技術できちんと拾えるようなやり方がありそうです。

松村:スタートアップなので、仕事のやり方や仕組みが制度化・体系化されていないところは率直な感想としてはありますね。例えば導入研修については、教えてくれる人に依存しているので負担が大きいのではないか、というのを実感しました。

そういった部分でツールを使ったり、情報共有するなどすることでより工夫できそうだなと思います。と偉そうに言いましたが、教えていただくことが多く感謝している毎日です(笑)。

東峰:ありがとうございます(笑)。いまお二人が話していたところは両方そうなんですが、みんなが「こうしたらいいのに」と思うことを、どうやって組織の⽂化にしていくかという点では、まだ組織に⾻になるような強さが足りないからか、弱いところだなと思っています。

何というか、大きな動きとして実行していかないと根付かないので、しっかり取り組んでいく必要がありますね。

松村:それを聞いての質問なのですが、具体的にどうするかといったようなことは考えているんですか?

東峰:そうですね。先ほど松村さんから議論の話が出ましたが、各自がそれぞれIncrementsにとって大事だと思っていることについて、考えをぶつけて明文化する、文化として明らかにするっていうのをやろうっていう話があります。

それからIncrementsカルチャーの浸透という意味では、HRTだけじゃなくて、Incrementsにはバリューがほかにもあるので、それをどうやって当たり前のものにしていくかというのもありますね。

これらをまとめる1つのアイデアとしては、リビルドプロジェクトと呼んでますが、ハンドブックを作るという動きがあります。Incrementsで働く人たちの指針になるような、都度、参照できるドキュメントですね。

入社した人にも、まずそれを見せて伝えるっていうのができると、Incrementsに馴染みやすくなるのではないかと。そういう軸というか骨になるものを、みんなで作っていかないといけないなって思います。

この話が立ち上がったのが自然発生的というか、ボトムアップで「やっていこう」となったのは、Incrementsらしいなと思いますね。GitHubにissueを立てて誰でも見られるようになっていますので、二人もコミットお願いします(笑)。

一緒に働くならお互いに刺激しあって、学び合えるような人

松村 直子:2017年入社。コーポレート、ユーザーサポートを担当。

東峰:話は変わりますが、Incrementsで働いてみて、やりがいや面白さはどうでしょう?

荻原:自分が知らないことを知るのが好きなのですが、例えばRubyに詳しい人に話を聞いたり、教えてもらったりできるのがいいですね。

松村:必要だと思うことを自分で考えて、相談しながら進めていくというところが面白いです。もちろん大変なんですけど、その分やりがいを感じます。技術的なところについては、エンジニアと一緒に二人三脚で進めていくのが、Incrementsらしくていいと思っています。

東峰:ちなみに入社前と入社後でギャップみたいなものは感じました? ここが違っていたとか、ここはイメージそのままだったとか。

荻原:技術的に尖っている人がいたり、いろいろと議論をしながら進めていくという感じは入社前から持っていて、それはそのままでしたね。あとyaottiさん(※)が優しい。裏表なく優しい(笑)。いい人だなって思います。

※:代表取締役の海野のこと。社内ではyaotti(やおっち)と呼ばれている。

松村:思った以上に優しいですね(笑)。人の良さが前面に出てますね。

東峰:あの裏表のなさは不安になるレベルです(笑)。多かれ少なかれ、みんなyaottiを助けたい、力になりたいという気持ちで働いていますね。

松村:私も、Incrementsは少数精鋭の組織なので、幅広く仕事をする必要があるんだろうなと思っていました。実際、その点で大きな差はありませんでしたし、現在の仕事も自律的に動いていくので難しさはありつつも、やりがいを感じています。

東峰:一緒に働くならどんな人がいいですか?

荻原:お互いに刺激しあって、学び合えるような人と働きたいですね。成長できますし、それがIncrementsの発展にもつながっていくと思います。

松村:前向きに変化していける方でしょうか。同じ仕事をするにしても、効率的な方法を見つけて改善していくだとか、少しずつでもよりよい方向に変化をし続けていくような方なら、一緒に働いていて楽しいと思います。

東峰:僕も荻原さんと近い考えです。ある種、素直さというか、自分と違う価値観の人と議論できるのがいい関係だと思っていて、視野が広かったり、いろいろなことを受け入れられる柔軟な方だといいですね。Incrementsで働く人は、基本的にそういう考え方を持っているんじゃないでしょうか。

先ほど、骨になるような強さみたいなものがまだないと言いましたが、その辺が組織としての若いところで、でも、やっぱりこれだけ一緒に働きたいと思う人が集まってくれているのは、yaottiの見ている世界や価値観に共感しているのが大きいですね。

面白いのは、めちゃくちゃ強いカリスマ性があるわけではないし、今日の対談で話したようなことを常に発信しているわけでもないんですけど、yaottiの裏表のなさがプラスに働いていて、エンジニアは裏表のなさというか、正しいことを正しいと評価されるとか、いいと言われることを実践していきたい人が多いと思うんです。

多少不器用かもしれないけど、いいことをいいって言える世界がいいでしょ? っていうのを、サービスにも出していけるはずなので、これからそれを表現していけたらいいですね。

そのためにも、みなさんの能力を、チームとして、組織として、存分に発揮できるようにしていかないといけませんね。これからも頑張っていきましょう!

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