Dear Great Hackers

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800垓のデータが眠る製造業DX。最高難易度の「製品マスタ」作成に挑戦するメンバーの葛藤とやりがい

日本におけるGDPのおよそ2割、輸出の約8割を占める製造業。

経済を下支えする戦後以来の基幹産業ですが、ここ数年における個人消費の縮小と併せて、米中貿易摩擦や設備老朽化、労働力減少といった様々な要因によって、国際競争力低下のリスクが高まっています。特に今年度のコロナ禍においては、サプライチェーンへの影響以上に需要減が甚だしく、不確実性の高い時代における「変化への対応力」をつけるべく、各企業での早急なDXが求められていると言えるでしょう。

一方で、製造業のデジタル化やデータ活用は、受発注工程においてもマーケティング連携においても、十分に進んでいないのが現状です。このままでは、持続的な競争優位性の確保は難しい。このような状況に課題を感じ、主に製造業における生産財(企業が生産活動を行う場合に必要とする財のこと。たとえば工場に設置される工作機械や備品などが挙げられる)の流通領域に特化したインターネットサービスを提供しているのが、株式会社アペルザ(以下、アペルザ)です。
今回は、製造業のDXを進める際の方法論や難しさ、やりがい、そして技術的な面白さについて、CTO含め3名のメンバーにお話を伺いました。

プロフィール

上保 晃司(じょうほ こうじ)
株式会社アペルザ
CTO
楽天やファストサーチアンドトランスファを経て、アペルザの創業と共に参画。大規模分散処理や自然言語処理の知見を最大限に活かし、大量データ管理のフレームワーク作成から検索アルゴリズムの開発に挑む。

 

染谷 梓郎(そめや しろう)
株式会社アペルザ
エンジニアリングマネージャ兼プロダクトマネージャー
新卒で楽天に入社。エンジニアチームリーダーを経て、プロダクトマネージャーを経験。中国、マレーシア、スペインなど多数の国際楽天市場の新規立ち上げや、同プラットフォームのローカライズなど幅広く従事。楽天在籍中には楽天賞を3度受賞。

 

大橋 奎哉(おおはし けいや)
株式会社アペルザ
サービス企画部 マネージャー
新卒でグリー株式会社入社。ソーシャルゲームのProducerとして1年目に最優秀新人賞受賞。2016年から子会社副社長として経営に携わる。その後メルカリ、メルペイでプロダクトGrowth及び決済事業立ち上げに従事。一貫して企画者としてキャリアを積む。

 

24兆円とも言われる生産財市場のDXを担う存在

――製造業と言うと、多くの方にはなかなか馴染みの薄い領域だと思います。まずはアペルザの事業内容について教えてください。

大橋:私達のお客様は、製造業の生産財を扱っているメーカー・専門商社で働く方々です。具体的に言えば工場内で動いているベルトコンベアーのような生産ラインを形作る部品の製造・供給をしている企業などを指します。
提供しているサービスは大きく3つ。生産財の販売部門の営業活動に伴う付随業務の効率化を支援するSaaS「アペルザクラウド」、製造業向け情報収集サイト「アペルザカタログ」、生産財通販サイト「アペルザ eコマース」です。
事業領域は製造業ですが、社内のメンバーは製造業よりもIT・インターネット業界やコンサル業界出身者が多く活躍しています。

大橋:生産財の市場は、一部のカテゴリの商材だけでも24兆円以上あると言われています。
一方で、数十年間同じスタイルで営まれてきた業界ですから、デジタル化がなかなか進まず、例えば未だにFAX前提で業務が組まれるなどアナログな運用がなされている業務もあります。
それゆえに、本来は顧客と向き合うべき時間が、20〜30%くらいしか割けていないという、大きな構造的課題を抱えています。

――AI領域を追っていると、エッジAIだとか自動化ロボティクスなど、生産現場のDXは進んでいるように感じるものの、まだまだアナログな部分が大きいということですね。コロナ禍で何か変化はあったのでしょうか?

大橋:影響としては大きいですよ。例えば自動車の生産がストップしたので、ラインも稼働せず、生産財への余波も大きかったです。
そもそも、この領域って「会ってなんぼ」の世界なんです。それが、コロナでそういうこともできなくなった。いかに会わずにコミュニケーションと営業ができるかが、業界として急に突きつけられた形になりました。だからこそ、アペルザクラウドへの期待もより大きくなったと言えます。

800垓のデータ量に魅せられて入社

――少し、皆さまのことについても教えてください。まずは上保さんがアペルザ入社にまで至る経緯やご経歴を教えてください。

上保:私は、検索にまつわる経歴が割と長いエンジニアです。
もともとは前職の楽天市場で、ビッグデータを使っての次世代検索エンジン関連をやっていたのですが、会社の方向性と合わず、悶々とした日々を送っていました。
そんなある日、通勤中の電車でFacebookを見ていたら、知り合いが検索エンジニア募集の記事をシェアしていたのを読んだのが初めてアペルザを知る機会でした。しかもその日会社に着いたら、隣の同僚もそれを見て、僕に紹介してきたのです。これはもう、何かご縁があるんだなと思って、すぐにアプライしました。

――実際にアペルザの面談を経て、いかがでしたでしょうか?

上保:立ち上げメンバーとして、「検索まわりを全部頼みたい」とのことだったので、僕としては願ったり叶ったりでした。
検索は、データボリュームがあればあるほど面白い。その時、800垓(がい)※の商品バリエーションがあると聞いて、なんてチャレンジしがいのある仕事なんだと思いました。
※垓(がい)は数の単位の一つ。 1京 (けい) の1万倍。10の20乗。

――800垓って、もうイメージが追いつかない数字ですね。そんなに種類が発生するものでしょうか?

上保:例えば「ねじ」ひとつ考えてみても、ピッチの種類や加工の方法、素材まで様々です。また電気系だと、電圧の違いや色違いなど。
発注書には大きな型番があるものの、その先には空欄の四角が続いていて、要件を聞いて初めて細かい枝番を埋めていくということが往々にして発生します。
つまり、それだけ細かく枝分かれするので、データ量もすごいことになるわけです。

――なるほど。検索エンジニアとしては、そこに魅せられたということですね。

上保:もちろんそれも大きいですし、もうひとつ、子どもに胸を張って言える仕事が良いなとも思っていました。製造業はそれまで全く経験がなかったわけですが、日本の重要な産業を元気にできる機会はそうそうない。
それもあって、もう一度エンジニアに振り切ろうと思って、入社を決めました。

改めて感じるのは「システムはコミュニケーション」

――次に、染谷さんはいかがでしょうか?

染谷:私は新卒で楽天株式会社に入社した後、楽天市場の国際版プラットフォーム開発やローカライズのプロジェクトにプロダクトマネージャーとして従事して、楽天を退職した後は、友人と会社を立ち上げました。地元の横浜を拠点にして、旅行者向けの iOS アプリを開発する会社や地域旅行商品を企画・販売する会社です。当時は日本政府が「観光立国」を盛んに発信していた時代で、その流れを受けての事業でした。
多くの方の支援をいただきながら進めていましたが最終的にはうまくいかず、会社も閉じることになり、生きるために働かなければという気持ちの時にアペルザを知りました。

――そのような状況下の中、アペルザの何が魅力だったのでしょうか?

染谷:正直にお伝えすると、当時は何かに前向きに取り組めるような精神状態ではなくて、生活するためには働く必要があるから入社しました。
それが昨年になってエンジニアリングマネージャーという役割になり、会社の事業戦略も SaaS を提供することに変わり、今はお客様に業務の中で利用されるサービスを作りたいという思いで働いています。

――入社前と働いてみてで、何かギャップはありましたか?

染谷:正直4年間在籍しているので今となっては入社前とのギャップというのは覚えていませんが、エンジニアリングマネージャーに役割が変わったことは一番大きな変化です。まだ1年足らずではありますが、エンジニアチームの組織づくりが想像以上に面白いと感じています。
元々はプロダクトマネージャーとして入社しましたが、改めて感じるのは「システムはコミュニケーション」だということです。よくコミュニケーションしているチームが作るシステムは、フロントエンドからバックエンドまで気持ち良く動くという実感を得られるようになりました。
エンジニアチームとビジネスチームのコミュニケーションも同じで、よく話しているチームでは目の前の変化に過剰に反応することなく、同じ方向を向いて着々と進んでいけるようになる、そうしてプロダクトが作り込まれていくんだという経験を得られたことが嬉しかったです。

――面白いですね。大橋さんはいかがですか?

大橋:私も、ずっとインターネットサービス畑の経歴です。
グリー→メルカリ→エブリー→メルカリという流れから、もともと転職活動をしていたわけではないのですが、Wantedly経由でアペルザを知りました。
私自身、自分の希少性はプロダクトマネジメントにあると感じています。アペルザがターゲットとする製造業は、日本の基幹産業でありながらも、アナログな部分が多く、デジタル化が十分に進んでいない業界です。そんな領域だからこそ貢献できる、自分の人生の代表作となるようなプロダクトを作りたいと思い、昨年入社しました。

――入社されてみていかがでしょう?何かギャップはありましたか?

大橋:ギャップは良い意味でないです。
創業から4年経っていますが、良い意味で余白が大きく、自分の力を発揮できる場所がめちゃくちゃ多いと感じています。自分がどう動くかによって、会社がより良くなるかダメになるか、全ては自分次第という実感があります。
そういう環境を求めていたからこそ、最高だなと思っています。

クライアント先に常駐して、必要な機能をあぶり出していった

――アペルザの提供するサービスについてもう少し詳しく教えていただきたいのですが、製造業のDXって、何が難しいのでしょうか?

上保:アペルザのお客様はアナログ運用が多いとお話ししましたが、じゃあ単純にデジタル化しましょう、というわけにもいかないのが現実です。
彼らにとって、DXというのはものすごく期待値が高いものです。私たちが思っている以上にです。こういう業務がデジタル化でだいぶ良くなりますよとお伝えしても、「え?なんでもっと、ここまでデジタル化できないの?」というのが平気である領域なんです。

――具体的にはどういうことでしょうか?

大橋:例えば先日、アペルザクラウドで「Web FAX」という機能をリリースしました。簡単にお伝えすると、インターネット上でFAXの送受信が行なえるという機能です。

大橋:製造業では、お客様の見積書や発注書の多くはFAXでやりとりされており、毎日たくさん送受信されるFAX用紙をキャビネットに振り分けて処理をしているわけです。
紙での処理がスタンダードだったりするので、非効率さがある業務なのですが、すでに長い期間この運用をやっており、処理の工程がすごく熟練の技で成り立っているのです。もちろん、手動であるが故のミスというものもあるわけですが。
そうなると、単純にデジタルに置き換えるというだけでは、お客様は満足しないんですよね。だったら今までのままで良い、と。
より本質的に捉え直して提案し続けないと、熟練には勝てない領域があるのが、製造業DXの難しい部分だと感じています。

――すごくわかりやすい例です。それに対して、Web FAX機能はどうやって設計されていったのでしょうか?

大橋:リアルなお話をすると、私がお客様先で、数日間に渡って業務に入り込ませていただきました。
実際にどんな人がどんなオペレーションをやって、どんな注意点があるのか。ヒアリングだけだと、どうしても出てこない細かい部分も含めて理解するために、リアルなオペレーションを見た上で、実際に現場で使える機能要件を詰めていきました。

――かなり大がかりな調査ですね。それを経て、具体的にどんな機能を実装したのでしょうか?

大橋:例えば「オンライン編集機能」があります。
これまでは受信した紙に直接、手書きの書き込みや押印などをしていたと思いますが、Web FAX機能では全てパソコン上で受信したFAXを直接編集でき、ワンクリックでFAXを返信することができます。
日付印の押印はもちろん、細かい部分だと「御中」など敬称の打ち消し線なども、柔軟に編集することができます。

製造業の製品マスタを持つ、それが私たちの一番のチャレンジ

――このWeb FAX機能、技術的にはどうなっているのですか?

染谷:受信したFAXデータをPDFデータに変換して保存し、画面上で返信するための編集や帳票の仕分けをできるようにしています。ただデジタル化するだけではお客様に使っていただけないと考えており、日々お客様に届く膨大な量の見積り依頼や発注書への回答を今の業務手段よりも簡単にする必要があったので、「画面上でFAXを編集できる」という体験とユーザインタフェースの開発に大橋さんや上保さんを中心としたプロジェクトチームがこだわってきました。

上保:各社の帳票は全くの不定形なので、それぞれを100%文字化させるのは、現時点では難しいです。とはいえ、現場としてはそこへの期待値が非常に高いので、引き続きAI-OCR(AI技術が加わった光学的文字認識)機能に向けて機能強化を進めています。
将来的には、他社のマスタと照らし合わせて、いちいち調べなくても適切な型番を返す仕組みにしたいと思っています。

――先ほど「800垓」という数字を出されていましたが、そもそもマスタなんてできうるものなのでしょうか?

上保:製造業の製品マスタを持つ。それこそが、私たちにとって大きなチャレンジだと思っています。
マスタといっても、生産財にはものすごい量のカテゴリがあって、しかもその内容はどんどんと変わっていきます。フレッシュな状態を保って、使えるマスタを整備するのは、すごく難しいことだと思っています。

――そのためにも、顧客とのコミュニケーションは不可欠ですね。オペレーションの情報鮮度を保つためには、どうされているのですか?

大橋:私たちが最も接しているのは、工場に対して部品を販売している販売業者の皆さまです。共に業界をより良くしていきたい人たちとのコネクションの中で、定期的な意見交換をしており、そこから有効な声を拾い上げています。
もちろん、必要な場合は先ほどのように現場に直接伺います。
あと、アペルザクラウドを導入してくださっている経営者さんって、やはり目線が先進的なんですよね。だからこそ、積極的に情報交換をさせていただけていると思います。

スローガン「やりきる One Team」で、会社の流れが変わった

――お話を伺っていて、皆さまとても仲が良いというか、お世辞ではなく壁がないなと感じます。初めからこんな雰囲気の会社だったのでしょうか?

上保:実は最初からじゃないんですよ。そもそも、私自身、CTOになったのは昨年の7月からです。その時に最初のタスクとして、人を増やす必要があったのですが、まずはどういう集団にしたいのかを考えました。
ここは染谷さんと一緒に考えたのですが、そこで出てきた課題が会社内に存在していた「壁」でした。つまり、去年の7月時点では、少なくともこういう雰囲気ではなかったと思います。

――すみません、少し話が逸れるかもしれませんが、元々は別の方がCTOだったのですね?

上保:あ、そうなんです。
先ほどお伝えした通り、私自身にマネジメントの希望は1ミリもなかったので、入社する時に「マネジメントはやりません」ってはっきりと言って入りました。当時のCTOも「それで良いよ」と言っていたので、検索だけやれば良いやと思っていたのですが、去年急にCTOを打診されたわけです。

――なるほど。一年前の会社に壁があったことも、元々別の方がCTOだったことも意外でした。壁については、どのように溶かしていったのですか?

上保:開発部隊を増やしていく中で、壁があるという課題自体も会社全体で話をするようになり、その結果今年の1月にできたのが「やりきるOne Team(ワンチーム)」というスローガンでした。
要するに、会社全体で物を作っていくんだという方向性を示したものです。
今思い返すと、ここで会社の流れが変わったなと思います。

――スローガンに伴って、組織間の壁の他に、具体的に変わったことはありますか?

上保:これまではeコマースを主軸に置いた事業方針だったのですが、そこから「主力はアペルザクラウドだ」と仕切り直しがありました。
それに伴って、SREとQAの活動に力を入れ始めました。

優秀な人を集めていったら、結果的にグローバルなチームになった

染谷:例えばQAチームについては、元々は社員メンバーが1人で切り盛りしてきましたが今年の4月からベトナムのオフショアチームと良い出会いがあって、QAチームを一緒に作ることができました。
QAチームは開発チームと協力して、サービスの機能要件の品質を上げる活動をしています。現地には4人のメンバーがいて、日本語とベトナム語が話せるブリッジエンジニアのリーダーが1人、テスト設計から実施まで行えるテストエンジニアが3人という体制です。

――グローバルな人材構成なんですね。

染谷:そうですね、開発チームには外国籍の方が大体4割ぐらいいらっしゃいます。
グローバルな人材構成を狙っていたわけではなく、いただくご縁の中で適材適所があって今は結果として外国籍の方が多くなりました。例えば先ほどのWeb FAXの編集画面もフロントエンドエンジニアの方は前職がAppleやAdobeと豊かなキャリアを持つメンバーが中心となって開発してくれたものです。
外国籍かどうかを問わず、そのような多様なキャリアを持った方が集まっていることは、アペルザで働いていただく楽しさのひとつになると思っています。

――良いですね。コロナ禍の現在、日々のコミュニケーションはどうされているのでしょうか?

大橋:メンバーの多くは在宅勤務を実施しているため、基本的にはオンラインコミュニケーションなのですが、プロジェクトやチーム単位では、メンバー全員でその日の状況をシェアする時間を設けるようにしています。Web FAXチームについては、今のところ毎日やっていますね。
時間はMAX15分程度で、例えばエンジニアにとっては、自分たちが作っているプロダクトがお客様にどう役立っているのか、リアルな声を聞くことでモチベーションアップにつながっています。

――直接業務ではない部分の文化、という観点ではいかがでしょう?

大橋:コロナ禍でも採用は継続しているので、「入社から数ヵ月経つけど一度もオフィスに出社したことがない」というメンバーもいたんです。
そこで、誰がどんな案件を担当していて、どんな分野に詳しいのかを知ってもらうために、「タベル座」というオンラインでのシャッフルランチを行っています。
「タベル座」には既存メンバーも参加するので、普段業務接点が少ないメンバー同士の交流機会にもなっています。

すごく難しいからこそ、それを面白いと思える人と一緒に働きたい

――皆さまの今後の目標を教えてください。

上保:私としては少し短期の話になりますが、データエンジニアリングチームとSREチームの立ち上げをやりきりたいなと思っています。去年から始まった開発部隊の構築の中でも、ウェブアプリケーションエンジニアの採用はひと段落しましたので。この3つの立ち上げまでが、いったんの私の目標です。
もちろん、ウェブアプリケーションエンジニアや、チームをリードするテクニカルリードはいつでもウェルカムです。

染谷:私の役割はエンジニアリングマネージャーなので、関わってくださるエンジニアの皆さんが幸せに働き続けられることが使命です。事業やサービス・プロダクトの成長も含めて、それが実現されることが目標です。

大橋:個人としては企画が主な役割なので、とても月並みな表現ですが、今までもこれまでも、世の中をよくするプロダクトを作っていきたいと思っています。
会社としては、どこよりも顧客の解像度を高めて、DXで新たな付加価値を作ることを達成したいと思います。

――ありがとうございます。最後に、読者の皆さまへのメッセージをお願いします!

染谷:コロナ禍でも、すでに10名以上のエンジニアが新たにジョインしてくださいました。そんな皆さんからアペルザに入社してよかったと言っていただく時はとても報われる気持ちになっています。アペルザではステイホームの時代でもお互いに気持ち良く働けるようにたくさんの工夫を作っています、ぜひたくさんのご応募お待ちしています!

大橋:製造業が大きな産業に成長したのは、たとえ上手くいかないことがあっても適切な改善を繰り返して、乗り越えていった歴史があるからだと思います。
アペルザも一緒で、ものすごく大きな壁があるのですが、それで心が折れている暇はありません。難しい課題にチャレンジしている会社だからこそ、ポジティブな雰囲気で楽しめる人と働きたいと思います。

上保:弊社の課題をお話すると、「すごく難しそうですね」という人と「面白そうですね」という人に分かれます。すごく難しいからこそ、面白そうと思ってもらえるような方と、一緒に難題に挑んでいきたいと思います。

編集後記

取材者としてまずもってお伝えしたいことは、メンバー間の仲・信頼関係が非常に強固だという印象を、強く受けたことです。CTOだから、プロダクトマネージャーだからと、役割を気にしない。もちろん与えられた役割をベースにしつつも、最高のプロダクトを作り上げるために各々が必要と思うアクションを行っていく。そして、トップはそれを静かに見守り、サポートする。そんな素敵な、暗黙の文化を感じた次第です。とても1年で形成していった空気感とは思えませんでした。
その上で、タイトルにも付した「製品マスタ作成」は、お話を聞いているだけでも興奮するテーマだと感じます。何を標準に据え、どのような判断軸のもとでマスタたりうるのか。そして、保守性はどう担保するのか。歴史がある業界だからこそ、考えることは多岐に渡りますが、誰も成し遂げたことがなく、かつ誰もやりたがらない難しさだからこそ、挑戦しがいがあるテーマです。
アナログな業界をインターネットネイティブな物にする気概があるストイックな方にとっては、きっと最高のフィールドになることでしょう。

取材/文:長岡 武司
撮影:平舘 平

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